“容量無制限”に引かれて「arrows 5G」を契約するまでのドラマ

ドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)やソフトバンクの5G通信サービスが始まって4カ月が経過しました。各社共に5Gのサービスエリアは“スポット”のままですが、少しずつスポットは広がっている印象です。

 本当はサービス開始日に5Gスマートフォンを購入したかったのですが、どうしてもNTTドコモの「arrows 5G F-51A」が欲しかった筆者は先日、ようやく5Gデビューを果たせました。

 編集長の5Gデビューに遅れること約4カ月。その道のりは長いものでした……。

F-51A発表から4カ月ちょっと待ってようやく手に入れた「arrows 5G F-51A」

発表日:オンラインショップで予約しようとして「引っかかった」

 F-51Aは、発表時に購入を即決。手持ちのXi(LTE)回線を契約変更して手に入れることにしました。事務手数料(税込み3300円)を節約するため、今回はドコモオンラインショップを使うつもりでした。

 「善は急げ」と、発表直後にドコモオンラインショップで予約手続きをした後で、「5Gスマートフォンご購入時の注意事項について」という注意書きが目に入りました。とりあえず読んでみるとこんなことが書いてありました。

5Gスマートフォンの購入にあたり、5G料金プランへの変更が必要です。ドコモオンライン手続きにてシェアパック・2台目プラスを解約後に、購入手続きに進んでください。

また、シェアパック・2台目プラスを契約中かつ、ドコモ光を契約中の場合はインフォメーションセンター(151)にお電話ください。

 予約をした当時、筆者はシェアパックとドコモ光を契約していました。つまり、このまま予約したとしても、発売日の3日前から受け付けられる商品購入の手続きに進めない状態だったのです。

 仕方ないので、予約をすぐにキャンセルし、実店舗で購入すべく再予約しました。

ドコモオンラインショップの表示ドコモオンラインショップに掲載されている5Gスマホ購入時の注意点。筆者は「シェアパック・2台目プラスをご契約中のお客さまについて」の部分に思いきり引っかかる状況だった

3月下旬:ドコモショップでプラン変更(ある意味でクライマックス)

 実店舗での予約に切り替えた筆者ですが、オンラインショップでの購入を諦めきれません。

 筆者が5Gスマホをオンラインショップで購入するには、購入時にひも付ける回線をシェアグループから外すしかありません。しかし、不幸(?)なことに、その回線はシェアグループの代表(シェアパックの契約回線)で、グループから外すには煩雑な手続きが必要です。

 そこで、筆者の手持ち回線を可能な限り「ギガホ」や「ギガライト」に切り替えてしまおうと考えたのですが、シェアグループには母名義の回線も組み込まれていました。母にはギガライトがちょうど良いと考えたのですが、ふいに容量を使いすぎると、今までよりも通信料金が高くなる可能性も否定できないため、母への事前説明は必須です関連記事)。

 自分で全て説明するのは面倒である――筆者は考えました。母と一緒にドコモショップに行き、店員さんから説明を受けながらプランを変えてしまおうと。母と連絡を取り合い、実家近くのドコモショップの来店予約も取りました。準備は万端なように見えました。

ショップ予約母とのLINEのやりとりの一部

 しかしその後、新型コロナウイルスの感染者数の増加が深刻な状況となりました。母には持病もあります。筆者が帰省して一緒に手続きをするのは、率直にいって“リスクフル”です。

 結局、母にはどういうプランに変わるのかを30分かけて電話で説明し、その上で筆者の自宅近くのドコモショップで手続きすることにしました。

 当初の計画では、母の回線を含めて「月々サポート」がない回線だけを新プランに移行し、残る回線は月々サポートが満了してから新プランに変える予定でした。しかし、ドコモショップで計算をした所、月々サポートを「捨てて」もトータルの月額料金を安くできることが判明したため、全回線を新プランに移行することにしました。

 念のため、控えの書類は紙に印刷してもらいました。しかし、枚数が多すぎて封筒に入らなかったため、手提げの紙袋に入れてもらうことに……。枚数が多いのは、「解約金留保」に関する説明(参考記事)を含む料金についての「説明書」が複数付属したためです。

 ともあれ、これでオンラインショップでも契約変更できるようになりました……が、新型コロナウイルスの影響で心にゆとりがなかったせいか、実際の再予約は6月18日となりました。

控えの入った紙袋計6回線のプラン変更を一気に行ったため、控えの書類が封筒に入り切らず、手提げの紙袋に入れてもらうことになった

7月下旬:発売日決定! ついに購入手続き!

 憂いを払拭(ふっしょく)し、F-51Aを再予約してから約1カ月。7月22日にF-51Aの発売日が発表されました。「5G WELCOME割」を適用した場合のオンラインショップでの販売価格は、税込みで11万2008円。発表当初の予想価格(12万円超)よりも安くなりました。

 オンラインショップで新製品を購入する場合、事前予約をしていると最短で発売3日前の午前10時から購入手続きを行えます。F-51Aは7月30日発売となったので、7月27日午前10時から手続きできるはずです。

 ただし、以下のいずれかのケースに当てはまると、発売日に端末を入手できないか、できない可能性があります。

  • 端末を新規契約で購入する場合(契約審査を購入完了後に行うため)
  • 端末の予約数が非常に多い場合(予約数>入荷数だと予約順に案内される)

 今回の手続きは「契約変更」なので、在庫の引き当てさえうまくいけば発売日に入手できる……はずなのですが、再予約したのが筆者的には「遅め」だったので、不安もよぎります。

 そんな中、7月27日午前10時を迎えました。予約履歴をチェックすると……。

やりました!在庫の引き当てに成功した模様!

 ステータスが「商品入荷済み」、つまり速やかに購入手続きを完了すれば発売日に手に入る状況です。早速手続きを進めます。

 手元資金の都合で、F-51Aは「12回払い」で購入することにしました。支払い方法選択し、支払い額の計算が行われる……と思いきや、なぜか計算書が表示されません

エラー「12回払い」を選択しても支払い額の計算書が出ない……

 若干焦りつつチャットサポートに助けを求めた所、「いったん前の画面に戻り、再度進めてみてください」という旨の案内を受けました。その通りに操作したら、計算書がしっかりと表示され、先に進めました。

 最終的に分割払いの審査も通過し、7月30日午前中にF-51Aが届くことが確定。良かったです。

審査画面元金が10万円を超えるため、分割払いの審査に時間がかかる……と思いきや、7秒程度で完了した

7月30日:F-51A到着! 開通手続きとSIMロック解除を実施!

 7月30日は早起きをし、F-51Aを待ち構えることにしました。午前10時前、自宅の呼び鈴が鳴り、F-51Aが届きました。スマホにしてもPCにしても何にしても、ガジェットは届いた瞬間が一番うれしいものですね。

箱ドコモオンラインショップの梱包(こんぽう)箱。これが届いた瞬間がやはり一番うれしいものです

 繰り返しですが、今回はXiから5Gへの契約変更に伴う端末購入です。端末が届いたら、速やかにXi契約から5G契約への切り替え手続きを行う必要があります。

 ドコモの場合、Xiから5Gへの契約変更ではUIM(SIM)カードの交換は原則として行われません(参考記事)。Webまたは電話で切り替え手続きを行った後、今までXi端末で使っていたUIMカードを5G端末に差し込めば「5Gデビュー」です。

切り替え手続き契約の切り替え手続きは、端末が届く予定日からWebまたは電話から行える。手続きを完了した日が「契約変更日」となるが、端末が届いてから一定期間が経過すると強制的に切り替えられる
UIMを差し込み切り替え手続きが完了したら、Xi端末で使っていたnanoUIMカードを5G端末に差し替える。これだけで「5Gデビュー」を果たせる

 初期設定の完了後、「My docomo」(契約者用Webサイト)からSIMロックの解除手続きも行いました。他キャリアの5Gサービスでも使えるようにするためです。

 手続き手順は2015年8月時点からあまり変わっていませんが、Android端末もIMEI(端末識別番号)を入力して解除対象を指定するようになったため、端末の区分選択は不要となりました。この入力を楽にするために、中古のバーコードリーダーを購入しておいたことは内緒です。

IMEI入力画面My docomoでのSIMロック解除手続き手順は、2015年8月時点からほとんど変わっていないが、全ての端末でIMEIを入力して対象を識別するようになった
バーコードSIMロック解除手続きのために購入したバーコードリーダー(中古)が大いに役立った。富士通製なのは“たまたま”である

 SIMロック解除には、ドコモ“以外”が発行主体となるSIMカードも原則として必要です。今回は手元に沖縄県で契約したUQ mobileのSIMカードがあったので、それを使いました。

 SIMロック解除コードの入力画面にMy daizのマチキャラが出てきて、若干難儀しましたものの、無事SIMロックを解除できました。

SIMカードSIMロックを解除するためにドコモ以外が発行したSIM(UIM/USIM)カードが必要なのは、5G時代も変わらないようです
解除コード入力画面SIMロック解除コードの入力画面にマチキャラ。この画面はどうやら「ホーム画面」として認識されているようだ

 発表日からずっと待ちこがれていたF-51Aがようやく手に入りました。今後は5Gの“実力”を知るべく積極的に使っていこうと思います。特に、ミリ波エリアを早く試したいですね……。

5Gエリア休日に出向いた5Gエリアでのスピードテストの結果。LTE-Advanced(4G)では出にくい下り1Gbps超の速度を簡単にたたき出した
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2008/13/news047.html

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